簿記検定

簿記とは、帳簿記入のことで、企業や官公庁などの経済取引による資産の動きや収益、経費などを記録・計算することを言います。単式簿記や複式簿記といった表記法があり、一般的に簿記と称されるのは複式簿記のことです。企業で経理として仕事を行う際には簿記の知識が必要になることが多く、その能力を検定するための試験として簿記検定があります。簿記検定には日商簿記検定や、全国経理教育協会簿記能力検定、全国商業高等学校協会簿記実務検定などがありますが、最も有名なのは日商簿記と呼ばれる日商簿記検定です。

日商簿記には1級から4級まであって、最も簡単な4級は商業簿記の入門編ともいうべきもので、複式簿記についての基本的な知識を持ち、勘定科目の仕分けができる程度になります。3級、2級になるにつれて難易度が高くなり、2級で高校程度の商業簿記などの知識を有しているということになります。さらに1級は各段に難易度が高く、公認会計士や税理士の登竜門とも言われており、1級合格で税理士の受験資格を得ることができます。合格率も2級3級が30〜40%程度なのに対して、1級は10%前後です。日商簿記1級は、簿記の資格では最も難しいものになりますので、経理を極めたい人はチャレンジしてみるといいでしょう。また、就職の際にも日商簿記1級を持っているというのはかなりのアピールポイントになります。

試験は年に3回(1級は2回)実施されており各地の商工会議所で受けつけが行なわれます。実際には4級はかなり初歩の内容になるので3級から受験する人が多く、場所によっては4級の試験は実施されていません。基本的には電卓の持ち込みが許されており、電卓の機能を使いこなすことも必要になってきます。2級・3級は過去の問題に似た問題も多く出題されますし、市販のテキストや過去問題集などを使って独学で合格する人も少なくありませんが、難易度の高い1級は独学では難しいので通信教育や専門学校などを利用して勉強するといいでしょう。