司法書士

司法書士は、「街の法律家」と呼ばれることも多いように、身近な法律問題を相談できる専門家です。弁護士が扱うような事件ではなく、民事的な訴訟の手続きや、不動産の登記、商業登記、最近は多重債務なども取り扱うことが多くなりました。社会的にも地位の高い仕事ではありますが、それだけに試験が非常に難しく、例年合格者は受験者の2〜3%。本気で勉強しても何年もかかるのが一般的で、初心者からの勉強では早くて3年と言われます。司法書士に比べて法的な手続きまでできるぶん、仕事の幅も大きくなり、人によっては高収入を得ることもできます。ただし、こうした資格を取って独立開業しても顧客が付かなければ収入にはなりませんので資格を取って終わりではなくそこからの営業活動が大切なことには変わりありません。顧客の相談に乗り、解決策を一緒に考えて提案するなどのコミュニケーション能力も必要です。難関の資格だからと言って、取得するだけで仕事が舞い込むわけではないので、その点は注意しましょう。司法書士の試験は、7月に筆記試験を行い、その合格者には10月に口述試験が行われるというのが例年のスケジュールです。口述試験で落ちるということはほとんどありませんので、対策としてはいかに筆記試験をクリアするかということにつきます。筆記試験は午前午後に渡って1日で行われ、試験内容は憲法、民法、刑法、民事訴訟法、不動産登記法などほぼ法律についての問題です。試験形式は午前択一・午後択一・記述の3つに分かれますが、それぞれに足切り点が設けられており、ひとつでも基準点に届かなければ不合格になってしまいます。これも司法書士試験の難易度を上げている要因であり、受験者を悩ませるところです。いずれにしても出題範囲の広い司法書士試験は、根気よく勉強することが求められますから、通信教育や専門学校などを上手く利用して、モチベーションを落とさずに勉強を続けることが大切でしょう。